spinyhearts

迷えるわたしのライフログ

便利の裏側にある胸熱なもどかしさ

ふとAmazonの注文履歴を見返していました。最初の買物は2006年で、かれこれ長い付き合いです。

 

2006年、わたしは17歳。当時はヴィジュアル系にハマっていました。とはいえ、お金ないし、門限厳しいし、人混みがダメすぎてライブ行ったこともないので、にわかバンギャです。CDやDVDを買って満足していました。

今はどうなのかよくわからないけれど、当時はそれなりのアングラ感があって、そこんじょそこらのCD屋にはメジャーなバンドしかおいていなかったのです。原宿あたりに出て買うという選択肢もありますが、都内に出るにも交通費で数千円にかかります。お金も時間もかかりすぎてCDを買う前に破産してしまします。音楽配信YouTubeもまだまだ発展途上な時代で、音源を手に入れるにはCDを買うしかないし、ライブ映像を見るにはDVDを買うほかなかったのです。

そこでAmazonの出番です。なにが素晴らしいって、あのバンドもこのバンドも当たり前のように商品が置いてあるのです。購入ボタンをポチったらコンビニでお金を払って、あとは待っていれば商品が届きます。当時は高校生でクレジットカードは持っていないから、コンビニ決済できるのは助かりましたし、さらには送料無料で届きます。交通費の数千円浮くのだから、これはかなりの胸熱です。

じぇじぇ、こりゃとんでもない時代だ!と心から思っていました。

 

それから7年が経ち、モノで溢れる東京に出て来ました。家電量販店かiTunesに行けばだいたい欲しい音源は手に入りますし、YouTubeでアーティストのオフィシャルな映像を見ることだって出来ます。当時の自分が目の当たりにしたら卒倒ものです。(残念なのはもうバンギャルではないことです)

時代はいつだって便利な方向へ向かおうとします。あの頃出来なかったことがいまは出来る、そうなっていくもんです。でも、どんなに便利でももどかしさは必ず存在するはず。当時は(今も該当するけど)、購入をポチってから届くまでに数日かかることが多くて、商品ページを見なおしたりそのバンドの雑誌のインタビューを読み返したりと、うずうずしながらピンポンが鳴るのを待っていたものです。その間はもどかしいけれど、その時間があったからこそ商品が届いたときは爆発するくらい胸熱な瞬間でした。

そのもどかしさは、便利の裏側にあるデメリット的なもので、そのデメリットを埋めるために世の中は頑張っているんですが、人間は欲深いから一生埋まることはないでしょう。なので、世の中からもどかしさはなくならないし、だからこそ胸熱な瞬間もなくならないと思うのです。いつの時代だって、もどかしさの種類は違うにしろ誰しもが経験するものです。その思いは大切にしたいですね。

 

ちなみにどーでもいいですがAmazonの注文履歴で思い出深いのが、MALICE MIZERのメンバーだったKozi氏のソロアルバム。こればっかりは、ネットでもAmazonでしか売ってなかったので迷わず買いました。今でも聴くと胸熱です。

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